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ダイヤモンドインクルージョン
GIAのグレーディングレポート

インクルージョンの内包物についての宝石の価値に問題があるかどうかを証明する鑑定書が天然ダイヤモンドを扱うジュエリーでは必ずといっていいほどついてきます。インクルージョン自体が天然の宝石であることの証明にもなりますがダイヤモンドについては確かに無色透明であるほど価値が高いとされています。ダイヤモンドのグレードスケールを表すGIAのグレーディングレポートはそういう意味では必要です。私は鑑定書が必要なタイプではないので鑑定書を取っておく事もしていません。なぜかというと形のあるものは使ってこそ価値があるように思います。そしてダイヤモンドを日常で身につけることのほうが宝石を高い価値のある財産として所有することよりもはるかに価値があるように思ってしまいます。これは個人の価値観だと思いますが成人式からずっとシンプルな一粒ダイヤモンドのネックレスを愛用している者としてはその感覚は普通なんです。
最近特に思うのは私の大先輩にあたるような年代の方が亡くなられたりする事が多く(自分の年齢を考えればこれも自然なことですが)どうやってもあの世までは生前どれだけ多くの資産を所有していたり稼いでいてもそれは持っていけないものだと実感します。人生のはかなさを感じてしまう最近では今までよりもさらに「この日この時この瞬間が一番大切」と思うようになりました。鑑定書はそれでも必要かというと…これも個人の見解ですが私には意味がないようです。
ビジュアルライブラリを蓄積する
天然石だからこそ現れるインクルージョンはダイヤモンドでは透明度を高く評価されるのであまり長所として見られませんがインクルージョンがはっきりした特性として評価される天然石もあります。パワーストーンなどの研磨してもインクルージョンが天然石の特徴とされる宝石類はとても個性的です。たとえば女性に人気のある半貴石のルチルクォーツは針状のインクルージョンが魅力の天然石です。この針状のインクルージョンがたくさん石の中に見られるほどルチルクォーツは持ち主に喜ばれたりします。私もルチルクォーツを購入するときこの針状のインクルージョンがたくさんあるものを選んでしまいました。ニードルと呼ばれるインクルージョンは天然石だからこそ現れるインクルージョンの現象ですがルチルクォーツに関してはパワーストーンの効果がこのニードルが多いほどあるなんて聞くと必死になって選んだ経験が。ルチルクォーツのパワーストーンとしての特性は女性の仕事運と金運にとても効果があるなんて聞くとこの針状のニードルが多いほどそうなのかと思ってしまいました。ダイヤモンドでは考えられませんが針状のインクルージョンが金運に影響あるなら石がルチルクォーツではなくて宝石ならどうなのでしょう?天然石だからこそ現れるこのインクルージョンの現象はとても神秘的な自然が創りだしたアートのように感じられます。
もし自分のダイヤモンドにインクルージョンが見られたときは?
毎日酷使するほどつけているダイヤモンドにずっと無色透明でいてほしいというのはもしかしたら宝石の扱いとしては良くないのかもしれません。世間ではもっと大切に扱うべきダイヤモンドかもしれませんが私にとっては日常的なアクセサリーではなくなんていうか、ここが宝石とアクセサリーの違いかと思いますが、自分のもう一部なんです(アクセサリーではそう思えない!)。もし買った時はなかったインクルージョン(傷も含めて)がダイヤモンドにできていたとしても私にとっては価値は変わりません。インクルージョンの種類と特徴を識別できるようになると天然石か合成石かの見分け方ができるようになり視覚的な資料の蓄積となります。

ダイヤモンドにはおなじものはふたつとなくそれぞれにサイズ、カラー、形があり宝石の中に見られる内包物さえもユニークな個性となります。この様々な内部特徴がインクルージョンでまた、天然石独特の証明でもあります石の種類やタイプを識別できるようになると宝石の歴史や価値を理解するのにすごく役立つようです。研磨された宝石としての価値のあるダイヤモンドには要因の組合せによって決まりますが研磨される前の特定の性質を持つ原石のダイヤモンドの稀少性はそうした性質を欠いたものより価値があるということになります。ニードル、結晶などは天然石に見られる典型的なインクルージョンになります。私の個人的なこの識別については天然石にはこだわりますのでこれらのインクルージョンが顕微鏡やルーペなどで確認できたときは素人であっても感動と驚きです!傷というよりは天然石に閉じこめられた鉱物は生物ではありませんがおなじような自然が生み出した類い稀なアートのように思ってしまうんです。
魅力的なインクルージョン
天然石のインクルージョンそのものが個性でまた特徴で中にはそのインクルージョンが魅力の宝石も存在します。パワーストーンのルチルクォーツやたとえば琥珀など。その宝石がどのように形成されて生み出されるものかにもよりますが琥珀などは一般の鉱物とは違って長い年月をかけて創りだされる自然の融合だと思います。最高!だと感じる(これをインクルージョンと言えるかどうか?)宝石の中に閉じこめられたインクルージョンだと思うのは琥珀の中に太古の時代に存在した昆虫や植物が発見された例なんです。琥珀は樹脂が鉱物化したものですがその中に現代では現れないDNAを持った生物が閉じこめられているときその進化に驚いたり。本当だったんだ~というような。
ある宝石のコレクターはこの琥珀の中に閉じこめられたインクルージョン(?)をお目当てで蒐集されている話しを聞いたことがあります。この琥珀に閉じ込められた古代の時間を眺めることでいろんなインスピレーションが降りてくるのだとか。とても神秘的でロマンティックな価値観だと思います。そこまでのコレクターにはとてもなれませんがダイヤモンドや宝石のビジュアルライブラリの経験を素人であっても博物館などで鑑賞することでおなじような気分を味わえたら素敵ですね。
天然石ダイヤモンドが特別に思える感情

インクルージョンを含めたダイヤモンドの価値は天然石に限るということを感じます。個人的な趣味の価値観かもしれませんが多くのダイヤモンドを選ぶ方はそうかもしれません。インクルージョンがどうしても気になるというのはそれはそれでとても正しいと思います。ダイヤモンドの価値は無色透明であることが最高峰だといわれているから。財産として宝石を所有される方にはグレーディングレポートが必要でインクルージョンは傷ものになるかもしれませんが誰もが家にしまっておく資産としてのダイヤモンドではないということです。私の事をいえばもともとあったインクルージョンも含めて後についたダイヤモンドの傷さえもおなじ時間を共有してきた大切な友人という思いがあります。琥珀に閉じ込められた太古の時間の流れほどではなくてもやっぱり稀少かもしれません。最近職場を変わったのを機会にダイヤモンドとじつは離れていますがわかってくれているとは思いながらも財産として所有しているわけではない私としてはやっぱりまた一緒にいようかなって思ったりするんです。