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ダイヤモンドクラリティとは~クラリティスケールとダイヤモンドのルーツ
ダイヤモンドのパーソナリティー
ダイヤモンドのクラリティを表す透明度は自然の産物であるダイヤモンドのひとつひとつの個性と特徴になります。天然ダイヤモンドが炭素が強烈な熱と地球深部の圧力によってできたものです。このプロセスがクラリティとしてインクルージョン(内包物)やブレミッシュが無いことを表す基準になっています。それはインクルージョンと呼ばれる様々な内部の特徴とブレミッシュと呼ばれる外部の特徴により評価されます。

ダイヤモンドクラリティ評価には特徴の数と大きさ、レリーフ、性質、それらの位置の判定とこれらの要素が石の外観に与える影響についての評価基準になります。完全に不純物がないダイヤモンドはありませんが無色透明に近づくほどダイヤモンドの価値は高くなります。ダイヤモンドクラリティスケールは6つのカテゴリーがありそれを細分化した11の等級によって表します。クラリティスケールによってダイヤモンド全体的な品質面ではかなり異なってきます。ダイヤモンドグレーダーのような専門家による正確なダイヤモンドクラリティ評価が極めて重要なのはそのためです。インクルージョンの正体は小さな結晶が形成時にダイヤモンド内に閉じこめられることがあり結晶が成長するにつれて原子構造に不規則性に発生することがあるためです。鉱物結晶、割れ(フェザー)結晶構造中のひずみの跡が含まれます。典型的なブレミッシュにはスクラッチ、ニック、およびナチュラル(カッティング工程で残された原石結晶表面)が含まれます。
無色透明の伝説~メゾンのオリジナリティ
ダイヤモンドの語源は不屈のもの、不滅のもの意味するギリシャ語「adamas」に由来します。ヒンズー教徒の間では星の果実、ギリシャ人にとっては星の破片、ローマ人にとっては神々の涙とされるダイヤモンドは美徳のシンボルです。たとえばショーメのダイヤモンドのクラリティを際立たせるカットの技法で中でもペアシェイプカットはショーメのシグネチャーであり″ジョセフィーヌ″コレクションの繊細なフレームを美しく飾っています。ショーメの作品には様々なプレシャスストーンが使用されますが最もよく使われるのはダイヤモンドです。純粋さ、完璧さ、永遠の愛を体現するダイヤモンドはプレシャスストーンを代表する宝石です。
ショーメのbloc-sf-diamants
ダイヤモンドの選択基準としてGIA(米国宝石学会)が定める世界共通のダイヤモンド識別、鑑定基準を採用しています。GIAが定める4Cと呼ばれる基準カット、カラー、カラット、クラリティの中でも最高級のダイヤモンドがブランドのクリエイションにセットされます。ショーメでは個別のダイヤモンドに識別番号がダイヤモンドに刻印されます。0.03ctをこえるダイヤから肉眼では見えないこのダイヤモンドを識別する刻印がショーメダイヤモンドの特徴です。4Cの基準とは別にショーメ独自の基準となっているのがこの宝石としての品格です。ショーメのダイヤモンド専門家は光を通して肉眼で虫眼鏡で顕微鏡でひとつひとつ丹念に吟味して内から放たれる光やそれによってひきおこされる特別な情熱や感情、独特の輝きを評価します。
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ショーメ独自の4C基準はメゾンの作品を昇華させるダイヤモンドの選択に入念に配慮した最も無色に近いDグレードからGグレードのダイヤモンドを使用します。ダイヤモンドは無色に近いほど高価ですがGIAが制定する国際基準ではD(完全に無色)からZ(色味ありまたは薄い黄色)までの評価基準があります。ショーメのダイヤモンドには肉眼(拡大鏡を使用しない)で見えるインクルージョンは含まれません。フローレスからベリースライトリーインクルーデット=インクルージョンは微小のカテゴリーのダイヤモンドのみが使用されています。ショーメに限らずダイヤモンドにはそれぞれがユニークでその透明度によって特徴づけられます。ダイヤモンドの透明度はダイヤモンドが形成される過程でうまれる特徴でありるインクルージョンの数とその大きさ、位置によって決まります。
ヴァンクリーフ&アーペルの5C

ヴァンクリーフ&アーペルはGIAの評価基準に沿ってダイヤモンドを選定しています。その中でも大変厳しい基準を満たす最高レベルのものだけが選ばれます。このような厳密で優れた品質を提供できるジュエラーは非常に少ないようです。ダイヤモンドの4Cの重要性はもちろんですが希少性の高い最高の宝石を保証するにはそれだけでは足りません。そこでヴァンクリーフ&アーペルでは更なる基準を授けています。それが5つめのCで「キャラクター(character)」です。拡大鏡の下でひとつひとつのダイヤモンドについてファイア(分散先)と明るさ、究極の輝きを分析します。ヴァンクリーフ&アーペルでダイヤモンドとしては最高の宝石を所有していることの証になる基準評価になります。
チベットではかつてダイヤモンドは真実の道を照らすとされヒンズー教では太陽の炎を封じ込めるものと伝えられています。何にもましてダイヤモンドは常に輝き続ける真実の愛のシンボルとされてきました。結婚30年と60年の記念の品としても贈られるダイヤモンドにはやはり永遠に続く何かがあることを感じさせる不思議な力があるようです。メゾンのダイヤモンドの識別や選定はそれぞれに独特の哲学があるようです。無色透明に近い透明度であることは絶対ですが素人にはクラリティ評価が難しくてもダイヤモンドの資産価値をはかるクラリティスケールは重要です。メゾンのダイヤモンドの選定法を調べるとダイヤモンドの個性であるクラリティとその中に見えてくるインクルージョンやブレミッシュの関係性が見えてくるようです。
高価なのに黄色く見えるダイヤモンド

ダイヤモンドは宝石の中でも硬度が最も高くそこから不屈や不変だと言われる由来がありますが一説には衝撃に弱いという特性も聞きます。ものすごく強い衝撃を与えたら割れてしまったりすることがあるのかなぁ?なんて思いながら自分の持っているダイヤモンドを見ることがあります。ダイヤモンドの無色透明なクラリティは重要な価値評価かもしれませんが以前その当時では大変高価だったという祖母のダイヤモンドの指輪を持っていた事がありました。祖母はまわりから見てあまり幸福だったとは思えない人でしたがそのダイヤモンドを譲られたとき確かに黄色く黄ばんでるのが気にかかりました。私が成人式に贈られたダイヤモンドよりずっと高価だと聞いていましたがどうもそう感じられませんでした。どうやっても宝石店で何度洗浄してもらっても黄色く見えるダイヤモンドでした。それを持っていると良くないからと言われて母親に譲ることになりましたがなぜ生前にそのダイヤモンドを私にくれたのか今でも思い出します。
成人式のダイヤモンドより先に私の手元にきたダイヤモンドでしたがなぜかずっと借り物のような存在でした。でもその黄色味がかったダイヤモンドが私にとってははじめてのダイヤモンドだったんです。スクエアカットの0.4カラットのダイヤモンドリングでしたがまわりからなぜか「インテリダイヤ」って言われて何?それって思いましたが今でも謎です。祖母はそのダイヤモンドが嫌いだったのではないかと今では思います。財産として持ちたくないわけではないはずなのにその時はわからなかったけど今ではそんな気がします。親子3代で受け継がれる財産についてよく聞きますが私にはあの黄色く見えるダイヤモンドのクラリティが今でも印象的なんです。