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ダイヤモンド今時事情~流通ルートのコストを省いてダイヤモンドコレクターに
世界五大宝石の中でもダイヤモンドははずせない宝石のひとつですがその硬質の硬さから永遠を象徴する意味で婚約指輪や結婚指輪には他の宝石よりも圧倒的によく選ばれていますね。特に女性が持つ財産のひとつとして宝石、毛皮、日本人なら正絹の着物…というのがお嫁入りのお支度や母親から娘、祖母から孫娘というように親子3代以上に譲られていく財産としての価値がある物のひとつの中で宝石は特別な資産になります。(現金に変える事ができるという意味でも)
宝石の中でもダイヤモンドの価値は他の宝石よりも圧倒的に高くその価値を決める基準は値段でも実は宝飾ブランドでもありません。4つのC、「4C」と言われるダイヤモンドのクォリティ基準がダイヤモンドの価値を決める基準なのです。
ダイヤモンドジュエリーコレクター!

ダイヤモンド自体には宝石としての圧倒的な価値がありますのではっきり言ってどこで購入したかはその思い出には意味がありますが(記念日に素敵な宝飾サロンで選んだとか…)宝石にとってのクォリティ(品質)には関係ありません。ダイヤモンドの、宝石の価格を決めているものはその販売されている流通ルートによってものすごく変動幅があります。ジュエリーブランドのサロン、有名百貨店ではその価格はおなじぐらい高額で末端になってくると古物商ということになります。古物商の少し上になるのが(新品であるという違いで)あらゆるコストを省いた無店舗型通販という流通ルートになります。財産としての宝石、ダイヤモンドを手にいれるために「宝石の目利き」になって素晴らしいクォリティのお気に入りダイヤモンドを見つける事ができたら最高ですね!
華族出身の女性作家が戦後の日本で財産としてものすごく役にたったのは「毛皮と宝石だけだった」というのを読んだことがありますが大きなお屋敷も家財も戦火で焼けてしまったり国に没取されたりしたそうでそういう体験談のような中でも宝石は収集する価値があるのが伝わってきます。よく創作に詰まったときは持っている宝石を眺めるとイマジネーションが湧いてきたとか。女性としては財産として持ちたい事もありますがダイヤモンドのコレクターなんてもし手に入れる事が可能になればなるほど素敵なダイヤモンドジュエリーを集めてみたいですね!(まずは自分のために!)
宝石はいつの時代も女性の憧れで特にダイヤモンドはマリリン・モンローの有名な歌詞にもありますが「ダイヤモンドイズマイベストフレンド」はユーモアたっぷりにその心情を表現していますね。
アントワープでダイヤモンドがみる夢は・・・
世界最大規模のダイヤモンド貿易で有名なベルギー、アントワープはおもにユダヤ系ベルギー人によってダイヤモンドの取引、ダイヤモンドカット職人やカットや研磨の中心となっているワールドダイヤモンドセンターがあります。現在でもダイヤの品質基準の設定、業者の倫理の取り決めや職人さん達の訓練などダイヤ産業の中心地です。アントワープという土地はダイヤモンド貿易で栄えた豊かさが街中に溢れていて生活の中の些細なディティールの中にその豊かさとアートなエレガントさは感じられます。

たとえばカフェではカップとソーサーのところに必ずと言っていいほどチョコレートやお菓子がついてくるようなところが・・・アートでは有名なルーベンスやドリスヴァンノッテンなどがイメージとしてすぐに連想してしまいます。
ウェディングドレスのデザインについて調べていた時にドリスヴァンノッテンのモードでロマンティックな個性的なデザインのマリエにすごく斬新な首から掛けて持つ白い花のブーケを見た事がありますがアントワープの人気フローリストの作品でした。アントワープが現在約60%(以前は80%)のダイヤモンド貿易の市場を占めるこの都市では2000年以降また新たなダイヤモンド流通市場の変化もはじまり、もしダイヤモンドについて興味をもったらアントワープについても今時ダイヤモンド事情は大変興味深いのではないかと思います。
ダイヤモンド今時事情~元締めデビアスの変革とダイヤモンド市場の世界的事情
長きにわたってダイヤモンド業界をほとんど一手に掌握してきたダイヤモンド元締め「デビアス社」ですがLVMH(モエヘネシールイヴィトン)に参入することで今日、またダイヤモンド市場は革新を続けています。ダイヤモンドの採掘では1カラット以上のダイヤモンドの発掘も多い南アフリカが有名ですが現在ではその採掘場所も南アフリカにとどまらずロシア、オーストラリア、カナダ、中国などの山中でもダイヤモンドの原石が採掘されているようです。
需要と供給という点では南アフリカではダイヤモンドの価値というのが現代になるまでそれほどなくヨーロッパなどの王候貴族の中では大変な需要があった為デビアスが台頭していましたが現在の世界市場ではアメリカと日本が最大でそれに次ぐ勢いがあるのが中国になるそうです。

かなり前にダイヤモンドの原石を見た事がありますがほとんどただの石のようですがなんていうか…少し鈍い光があるような石でした。この原石がベルギーのアントワープに渡り取り引きをされダイヤモンドカット職人の手によって美しくカット、研磨されて私達の身近なマーケットに出回る事を思うとどれ程の人の手と行程を経てきているかが伺えます。
ダイヤモンドの価値と価格は必ずしも比例しているわけではなくこのような複雑でその時々で世界市場の事情によっても様々に価格が変動するものであるようです。宝石商ではなくてもダイヤモンドという限られた対象なら素人であっても調べる事はそれほど業界に通じていなくても可能だと思います。宝石の、特にダイヤモンドについては流通ルートと為替レートの関係がダイレクトにその価格に影響を与えるので意外な…たとえば市場のマーケットに出回る瞬間のコストに的を絞れば適正な、或いは手頃な価格でダイヤモンドを手に入れる事は非常に可能なようです。よく昔から聞くのは宝石に関してはその品質のクォリティのみ重要なので古美術商や古物商で高品質の宝石やダイヤモンドを手に入れるコレクターが多いようです。一説には古美術や宝石には人の念が入りやすい為よく前の持ち主の状態がどうであったかなど気にする方も多いですが当然なことでしょう。
世界的に有名な「ブルーダイヤ~持ち主が不幸になったり変死したりする」もそのひとつですね。ですが新品であらゆるコストを省いているために価格が手に入りやすくなるとしたらこれは見逃せないかもしれません。「宝飾品について目利きになる」というテーマは最低限のダイヤモンドについての知識と後は…インスピレーションではないでしょうか?
私のダイヤモンドの思い出とこれから
宝石、ダイヤモンドほど値段のあって無いような本当のところ価格をつける基準が曖昧な資産については私の個人的な見解としては流通ルートと金(きん)とおなじで為替レートと後は目を肥やす事ではないかと思います。ダイヤモンドを実際に身につけていますが本物をひとつつけているだけで他の装飾品は必要なく感じるのも特徴だと思います。
成人式の御祝いに今は亡き祖父母から贈られたものが最初のダイヤモンドでしたが一度落として無くしてしまった時はものすごく気持ちが不安定になった事が今でもはっきり覚えています。その後母親からおなじカラットのダイヤモンドを贈られましたが最近時々思うのはこれから先は自分でおなじか、もしくはそれ以上のカラットのダイヤモンドを自分で手に入れる事をしたいと考えています。